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今日は午前中に取材が1件。そのあとは家でゆっくりしつつ、少しだけ原稿書いたりリライトをしてました。

インタビューを最初に仕事としてやらせてもらったのは、1年半前。

川口市で行われている「SKIPシティDシネマ映画祭」に出展された映画『見栄を張る』の監督・藤村明世さんと主演・久保陽香さん両名へのインタビューがきっかけでした。

これ、今でもガチで緊張していたのを覚えてます、久保さんめっちゃ美しかったですもん。
それに若手監督でも注目されている存在だった藤村さんにお話を伺えるということで、結構ガチガチでした。

参考:映画『見栄を張る』藤村明世監督、主演・久保陽香さん独占インタビュー【2016年SKIPシティアワード受賞作】

このときにはサイト編集長と2対2での取材ということで、ずいぶん心強かったのを覚えています。

ちなみにこの取材を行う際、事前にインタビュアーとして高いキャリアを持つ鯰美紀さんからもアドバイスをもらっていました。

それ以来、去年のクリエイターEXPOでの出展をきっかけに、店舗向けの取材をいくつかやらせてもらっています。あ、やべ。パンフレットとか名刺の準備しないと。

1年半前、そして今日の取材を行なっていて常に感じるのは、「上っ面はすぐにバレる」ということです。これはその業界に関してのものというよりも、相手へ向ける感情、というのが適切な表現と思います。

あってはならないことですが、何か日常で気がかりになっていることとか、心ここに在らずの時。取材をしていると口から出てくる言葉がやたらと嘘くさいんです。

すると、相手の受け答えもどうもパッとしない。あからさまに気乗りしていないのが伝わるんですね。こっちの気持ちが、そのまま相手からの回答にも乗り移っていくのがわかるんです。

こうなると、リカバリーはすこぶる大変。何が難しいって、自分の気持ちを一度リセットさせることに苦労します。なんとかしようと気持ちだけが焦り、言葉どころか気持ちもどんどんから回っていく。

その日はインタビュー相手の方が非常に気さくな人だったので、結局後半になるにつれ取材は盛り上がり、事なきを得ました。原稿も好評だったですが、あれは2度と起こすまいと、自分の中の教訓として残っています。

それ以来いくつかの取材記事を担当しましたが、あの時自分の口から出ていた上っ面の気持ち悪い言葉が出ないよう、常に気を配っています。

大事にしていることは3つ。「とことん相手と相手のサービスのファンになる」「周辺情報を徹底的に拾って準備する」そして「取材時にはそれらを一旦脇に置いて聞き手に徹する」です。

自慢じゃないですが、人や情報の影響で感化されやすい僕にとって、ファンになることは結構得意なんです。あと情報収集も好き。

難しいのは最後の部分。どうしても色々調べてある程度情報を集めた状態になると、「僕、実はこれだけ知ってるんですよ」ってドヤ顔したくなることが多いんです。見栄っ張りなもので。

インタビュアーをやるようになって、まさか自分がこんなに話したがりだとは思いもよりませんでした。意外な発見と言いたいところですが、取材中に出しゃばりが顔を出すと、また言葉が上っ面になっていきます。

僕の話は二の次どころか五の次くらいなもの。それにこういうしゃべりたがりをやるってことは、自分の性格だけじゃなく相手への関心の低さを露呈しているようなものです。

毎回相手が変わり、会って初めて「今回はこういう方か」ということも。それが難しいんですが、でもそういうランダムな人との遭遇が、やっていて楽しい仕事でもあるんですよね。

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