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ボクは2009年に社会人として入社後、今に至るまで4つの会社に勤めています。 その中で、いわゆるブラック企業で勤務をしていた時もありましたが、その期間は実質3ヶ月ほどでした。 最初の転職で入ったその会社は、いわゆる法人営業を専門としていて、そこで一部のエリアを任されることとなりました。

ブラック企業時代で感じた苦痛

いつまで経っても終わらない仕事と、職場に漂う変なムード

ボクはこの会社で初めて「飛び込み営業」と「テレアポ」といった営業活動を経験しました。 飛び込みもテレアポも、多い時で1日100件ほどこなすような日々。 大体10時頃から出かけますが、それらが終わるのは18時頃といった毎日でした。 当然、仕事自体はこの時間の前後もこなしています。 書類の整理や電話対応、他の営業担当者との交渉などなどで、7時頃には出社して、帰りは23時過ぎ、あるいは終電になる日々が続きました。 また、こうして日々の営業活動とは別に、週次、月次の売上会議もありました。 実際は会議なんて形式をとってはいますが、その都度の営業実績で詰められるだけの時間です。なんら生産的なことはなく、誰もが早く終わればいいと思っていました。 そんな日々の中、同僚や先輩とは半分自虐、半分本気で 「今日は何時間しか寝ていないか」 「昨日は何時まで会社にいたのか」 の自慢合戦が始まります。 今思うと滑稽ですが、当時はこれくらいしか面白おかしく交わせる話題がなかったんです。

会社の外でも続く仕事の時間

こんな毎日を1ヶ月ほど続けていた時、ちょっとした変化が起こりました。 出勤時はもちろんのこと、退勤時の電車の中、家での食事中、休みの日の外出時と時間を問わず、ずっと仕事のことが頭から離れなくなるんです。 次回飛び込み時に必要な資料を考えたり、 テレアポでの文言や話の進め方のチェックだったり、 より効率的に、もっと売上に貢献するために必要なことだったり、 考えることに際限はなく、結果としてただでさえ長い勤務時間以外にも心が拘束されていました。 そんなこんなで3ヶ月働いた時、とある事件がきっかけで体調を崩し、休職します。 そして、会社に戻ることなく退職しました。

7年の社会人生活でわかった、2種類の働き方

退職後、いくつかのビジネスに関わろうとして失敗したボクは、とりあえず警備員のバイトを始めました。そのバイト生活で、ある2つの「働き方」に気づいたわけです。

その1:警備員で気づいた「休みと仕事を切り分けられる働き方」

なりゆきで始めた警備員ですが、その生活でちょっとした体の異変を感じました。 警備員の給料というのは基本的に日給、あるいは時給換算です。 つまり働けば働いた分だけ給料になります。 そして仕事の種類も様々です。 サラリーマンと変わらない勤務体系もあれば、早朝5時に始まって昼前に終わる仕事、あるいは20時に始まって早朝4時に終わる仕事なんていうのもザラにあります。 警備員になってしばらくの間、お金が欲しくてかなり無茶な勤務を入れていました。 9時から20時まで働いた後、別の現場で21時から早朝5時まで働き、その後また現場を移って8時から12時、そして次の現場に移動して14時から23時まで働いた時もあったりしました。 ちなみに移動は全部自転車で、トータルで30kmくらいはこいだと思います。 こんなハチャメチャな生活ですが、心身ともに以前のブラック企業よりもはるかに楽でした。 なぜなら、ほとんどの現場は単発で、勤務後は忘れることができたからです。 勤務後は思い切り羽を伸ばせるし、休みの日は思い切り遊びに興じることができます。 1つ1つが区切られている働き方を経験したおかげで、精神的にはかなり楽でした。 ある意味、仕事は仕事と割り切ることの大切さかもしれません。

その2:ライターで思い知った「ずっと続けたいと思える働き方」

そうした生活の中で、ボクは去年の秋から兼業でライターを始めました。 兼業という形ですから、働き方としてはかなりタイトです。 朝4時頃に起床して、出勤前に仕事。 警備員の仕事を終えたら、また夜にも仕事をします。 勤務時間で考えれば、もしかしたらブラック企業時代とそう変わらないかもしれません。 しかし、それでも苦痛を一切感じずにいられるのは、この仕事が大好きだからでしょう。 はっきり言って、仕事というのはそのほとんどが「終わりの見えない」ものです。 プロジェクト単位、あるいは期別といった区切りはあるものの、考えることは尽きなければ、やることもなくなりません。 だからこそ、少なくともそうしたずっと続く活動を、望んでできるくらいの思い入れができる働き方を選んでいった方が、間違いなく幸せです。 2つの働き方は相反するようなライフスタイルかもしれません。

今の仕事やライフスタイルを大きく変えたいなら

今の仕事に疑問があったり、長時間労働がどうしようもなく辛いと感じる人は、体を壊してしまう前にすぐ仕事を変えたほうがいいです。 この両方を知るボクとしては、今の仕事が辛ければまず最初に紹介した「単発で終わる働き方」に避難して、その中で少しずつ2つめの「ずっと続けたいと思える働き方」を模索していくのがいい気がします。 苦痛を苦痛と感じなくなるのは、決していい傾向ではなく、もしかしたら心の赤信号かもしれませんよ。]]>

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