トールキンの直筆による最高のイラスト達〜J.R.R. Tolkien: Artist and Illustrator〜
家宝その1 大学時代に買って以降今も手元にある家宝の1つです。 当時の物とは装丁が変わっているみたいで、最初どれなのか全然わかりませんでした。 トールキンて今で言う、最強の設定厨なんですよ。 元々は言語学者であり祖国英国に古来から存在する叙事詩や物語をこよなく愛していた彼の創作は、まるで歴史学者・考古学者のようなアプローチでした。 新しい言語を作り、それを扱う種族を作り、それぞれの歴史を掘り下げていく。 そんなアプローチで作られているわけですから、文字に慣れていない人には『指輪物語』はかなり読みづらい作品かもしれません。 そんな彼、様々な設定を絵でも残しているんです。 これは最近映画で公開された『ホビットの冒険』の表紙絵ですね。 ちなみに和訳のオリジナル版もこの絵が使われています。 そんなホビットのワンシーン。 竜のスマウグと主人公・ビルボとの邂逅シーンですね。 こちらは映画「ロード・オブ・ザ・リング」の第1部でも登場しているRivendell、「裂け谷」ですね。 トールキンは下絵だけでなくちゃんと色もつけてるんですよね。 しかも上手い。 直接物語には関係してこない各種設定に関する絵も多く残されています。 これはでありヌメノールという特別な王族(アラゴルンもヌメノールの1人)達の絨毯。 そんなもんまで書いていたのか(驚愕) 単に白紙だけでなく新聞にも様々なデザインが書かれています。 この新聞は第一次大戦のものなのでしょうか? 割と貴重な資料なのかも。 トールキンが残した物語のちょっと違う楽しみを味わえる1冊です。
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