マイルのことでワクワクして、がっかりした話
みなさん、クレジットって使ってます?
僕も仕事の経費計算が簡単なんで、基本はクレジットカード支払いをしています。社会人になってすぐ、リボ払いという麻薬に取り憑かれ痛い目を見たのも懐かしい。今はちゃんと日々の利用明細チェックして、計画的にご利用してます。
さて、今使っているカードのポイントが結構累積してて、何に使おうかなあと思っていたんです。
クレジットのポイント引き換え専用ページをのぞいて、「へえ。こんなものとも交換できるんだあ。便利だな。」などと思っていた時、ふと目についたのが
「マイレージ交換」
そう。いわゆるマイルです。今年はいろんなところに旅行に行きたいけど、行けば行くほど積み重なる交通費をどう捻出しようか頭を悩ませていました。
「そうだ。今持っているポイント全部マイルに交換すれば、少しは交通費の足しになるんじゃないか?」
その瞬間、世間知らずの僕の「ワクワク」と「がっかり」の数時間が始まったのでした。
行きたい場所の距離を全部調べてみた
この見出しだけでこの日記の結論がわかった方は、かなりのレベルのマイラーと言えます。あるいは僕という人間のことを実によくわかってらっしゃる。今度お酒飲みに行きましょう。
さて、マイルって距離の単位じゃないですか。そこで、今年行きたいなと思っていた場所を色々調べてみたんです。参考にしたのはJALの国内線区間マイル
- 東京→山形 190マイル
- 東京→秋田 279マイル
- 東京→小松(石川)211マイル
- 東京→広島 414マイル
- 東京→奄美大島 787マイル
(全て片道)
ちなみにぶっちゃけると、僕のクレジットには今20,000ポイントが入っています。JALやANAのマイレージクラブに会員登録すると、1ポイント=1マイルとして利用可能です。年会費に3,000円かかりますが、非会員だと2ポイント=1マイルだからだいぶ変わりますよね。
つまり、今僕は20,000マイルを持っているということになります。なんだか東京ディズニーシーのアトラクションを思い出しちゃいますね。
ここで、僕は思ったわけです。
「あれ、20,000マイルもあるんなら、今年の交通費くらい余裕で全部タダにできるんじゃない!?」
さて、ここで青年トモローくんはテンションが上がります。何せ実家の山形なんて往復約400マイルだから、毎月帰ったってお釣りが出ます。もちろん、このタイミングでも僕はマッッッッタク、自分の間違いに気づいていません。皆さんはもう気づいたかな?
興奮は国内を飛び出した
国内でもせいぜい1,000マイルほど。ここで僕の考えはさらに飛躍します。
「これ、普通に海外旅行もいけるんじゃねえか…?」
そこで僕は、試しに1つ、どうしても行きたくて行きたくてたまらない国、ニュージーランドのマイルを調べてみたんです。
ニュージーランドと言っても、空港は複数あります。その中から、なんとなく響きのいい「オークランド」との距離を調べてみることに。
- 成田/羽田→オークランド空港 5,497マイル(片道)
往復でも10,000マイルとちょい。これ、今の僕のポイントなら余裕でいけるじゃないですか。むしろ近しい国であれば、年1回海外旅行ができるし、国内旅行だって季節に1回くらいのペースで通えます。
これはテンション爆上がりです。旅行先での食事や宿泊費の課題はあれど、旅行に対するハードルがグググっと低くなりました。
夢から覚めた瞬間
そしてワクワクしながら渡航計画を立てようとしたその時、とある2つのページが目に入ります。
文字通り、国内線・国際線の航空券をマイルで手に入れる目安となるマイルの一覧表です。
ウキウキしたままページを開いた僕は、そこにある驚愕の数字に目を見張りました。
東京〜山形区間 往復12,000マイル
え…?いやいや、さっきと全然桁が違くない?
混乱する僕は、ここでようやくこれまで調べていた距離としてのマイルと、航空券を引き換えるために必要なポイントとしての「マイル」の違いに気づいたわけです。
通常、特典航空券を手に入れるために必要なマイルというのは、空港から空港までの区間マイルを基準に、閑散期・通常期・繁忙期で必要なマイルが別途設定されています。
つまり、それらを総合した結果、東京の空港から山形空港までの航空券をマイルで引き換えるなら、12,000マイルが必要ということですね。(ディスカウントや優待など、色々割引の手段はあります)
なんということでしょう。毎月帰れるじゃん!と思っていた山形でさえ、クレジットのポイントをフル活用しても1回しか行けない訳じゃあありませんか。まあそうですよね。そんな低額ポイントで飛行機タダで乗れるんなら、誰も彼もクレジットを持っているってものです。
ちなみに、さっき夢にまで見たニュージーランドには、どれくらいのマイルがかかるのか調べてみました。
この時点でテンションだだ下がりだもんですから、細かく調べる気にはなれません。とりあえず同じオセアニアエリアの、オーストラリア・メルボルンで調べました。
その結果、目についた数字は40,000マイル(通常マイルで、エコノミークラス)。
僕はそっと、ブラウザを閉じたのでした。
結論「タダより高いものはない」
とまあ、結果として飛行機のマイルというものを正確に理解する、いい機会になったという話でした。
その場のテンションで渡航計画をそのまま進めずに良かったですよ。赤っ恥晒さずにすみました。いや正確にはここで晒していますがね。
タダという言葉は儲けものと思えるお得感がありますが、それを手にするには相応の価値を交換する必要がある訳です。僕のクレジットは100円=1ポイントだから、年1回でニュージーランドに行きたいならざっと400万使わなきゃいけない訳ですね。今の4倍以上ですわびっくり。
いやはや、タダより高いものはないとは、よく言ったものですね。
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