今更ですが、昨日は彼の「賢さ」というか、彼の持つ人生の経験値の高さを思い知る放送を垣間見ました。
『林先生が驚く 初耳学』で語られた「群像の感覚」
6/26(日)放送の『林先生が驚く 初耳学』。
2時間スペシャルの放送で、現役の東大女子学生をスタジオに迎える形でいつもの専門知識や雑学を披露していた林先生。
そこで、林先生が事前に東大生からとったアンケートを元に人生訓やこれから社会でどう生きていくべきかを話していました。
そこで面白かったのが、彼の造語である
「群像の感覚」という言葉です。
群像の概念
どんなに優秀でも、社会の中に属しているという事実
東大生と言えば、国内では最高峰の最高学府で、エリート中のエリートです。
当然彼らは、「あの東大を出た◯◯」という風に、社会に出れば相当の期待を持って注目されることになります。
林先生は、そういう存在には自分が集団の中でどんなポジションにいるのか、という客観視の感覚が乏しいと話していました。
ある意味これは当然かもしれません。最初からトップエリートとして、集団とは頭1つ抜きん出た存在として彼らは扱われる。ハナから集団とは隔離されてしまうわけです。
ただそれでも、彼らは集団=社会の中で生きる存在の1人に過ぎないというのも事実。どんな稀有な才能を持っていても、彼らはOne of Themでしかありません。
「東大生」というブランドの本質
その中で自分の居場所を見つけるという時、東大卒というのは確固としたポジションではありません。
どちらかというと、東大生という肩書きは「周りよりも早くスタートラインに立つことができる=それだけチャンスが巡ってくる」ということなんです。
当然チャンスを逃せば、後は周りと同じように集団の中でもがきながら走るしかありません。
群像の感覚の本質
「周りから見た自分の立ち位置」を武器にする
そうやって周囲に埋没してしまわないようにボクたちができることは何でしょう。その重要な鍵こそが「群像の感覚」だと林先生が語っていました。
どんな優秀な人であっても、数多くいる社会を形成する人の1人、「One of Them」でしかありません。
しかし、周りに対して自分が勝負できるポイントを客観視して鍛えることができれば、「One of Them」であっても埋没しない自分を形成できるはずです。
自分だけの武器をどう見つけ、磨くのか
周囲から見た自分という存在を意識せず、大胆な偉業を成し遂げる人もいるでしょう。
でもそんな人は、宇宙人レベルの天才、はたまた変態でしかありません。そんな存在を目指すのは困難です。
じゃあ「周りに対して自分が勝負できるポイント」を、どうやって見つければいいんでしょうか。
その方法は、次の2つにあるんじゃないかと思います。
「一生をかけて自分を磨き続けていけること」
「周りがあまり(あるいは全く)手をつけていないこと」
武器を磨くために、どれだけ「没頭」できるか
2つの要素は互いに絡み合っている
1つ目の要素は、簡単に「好きなこと」と言い換えてもいいでしょう。それに対して2つ目の要素はもっとマーケティング感覚で、打算的ととられるかもしれません。
この2つの要素はあまり関係ないものに感じます。ただ、最終的には綿密に繋がってくる気がするんです。
自分の「好き」を突き詰めていった末、「自分が好きなこの分野、周りと差別化させればもっとすごい事になるかもしれない」という分岐点にたどり着けるかもしれない。
未開拓分野に挑戦していくうちに、それが好きに転じてさらに没頭できるようになるかもしれない。
どちらからスタートさせても、たどり着く答えは同じに思えます。だからこそ、この2要素はどちらも不可欠なんです。
好きな事をさらに特別にするためのマーケティング感覚が必要。
でもいくらニッチな分野を攻めようとしても、それに心身を捧げる情熱がないと続かない。
数々の失敗を経て、不動の地位を築き上げた林先生。「One of Them」、されどその中で自分の地位を確立させるのは、実はものすごい楽しい事なんだと思いを馳せていました。
追伸
夏場にラムレーズンのアイスが市場に出ないのは初耳でしたw
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